呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

#★★★☆☆

ディストラクション・ベイビーズ

2016/6/2鑑賞 監督:真利子哲也 松山の港町から繁華街に出てきた凶暴な男、芦原泰良(柳楽優弥)が、道行く人間に次々と喧嘩を仕掛けていくと、高校生の北原裕也(菅田将暉)が泰良に興味を持ち、彼と行動を共にするようになる。泰良の喧嘩は段々と有名にな…

レインディア・ゲーム

2017/2/20鑑賞 監督:ジョン・フランケンハイマー ベン・アフレックとシャーリーズ・セロンが出演しているので見た。何気にダニー・トレホがいる。クリスマス映画。 出所したルーディ(ベン・アフレック)は、ムショで一緒だった男の文通相手(シャーリーズ…

PTU

2021/06/06鑑賞 監督:ジョニー・トー 香港のある街を舞台にした一晩の映画。 組織犯罪課に所属するサー刑事はある晩、自動車に傷をつけたチンピラを追跡中に転んだところを袋にされ、気絶してしまう。やがてPTUに発見されたときには拳銃を失くしてしまって…

ミスター・ガラス

2019/1/18鑑賞 監督:M・ナイト・シャマラン 脚本の流れはかなりよかった。二人の超人の直接対決を出し惜しみせずに序盤からやってくれるのが嬉しい。その後は、ブルース・ウィリスもジェームズ・マカヴォイも一旦捕えられてしまうんだけれども、『羊たちの…

ロード・オブ・セイラム

2017/10/10鑑賞 監督:ロブ・ゾンビ セイラム魔女裁判の呪いが、セイラムに住むラジオパーソナリティの女性にふりかかり、なんだかすごいことになる映画。 しかし、セイラムって今は違う地名になっていたのではと思った。 ほとんど最初からラストの一枚絵が…

テラー・ビジョン

2016/3/27鑑賞 監督:テッド・ニコラウ とある一家が新しく購入した家庭用の衛星放送アンテナに雷が落ちたかと思いきや、そのアンテナを通じて遺棄された宇宙怪物が侵入し、一家を恐怖に陥れるのだった。 クリーチャーのデザインが良いのと、被害者一家が概…

アメリカン・スナイパー

2015/2/22鑑賞 監督:クリント・イーストウッド 以下は公開当時の感想。 総じて、ショットに目を見張るものはない映画である。まあ最近のイーストウッドはそういうとこで勝負する映画を撮らないけど。画面だけを見ても、他のイラク戦争映画とこれとを区別す…

15時17分、パリ行き

2018/9/15鑑賞 監督:クリント・イーストウッド 以下は公開当時の感想。 イーストウッドの新作見てきました。なんだかんだ毎回見てるね。それで思ったのは、「やっぱり仕事ってよくないね!」ってことですよ。よくないわ健康とかに。 思えば、『アメリカン・…

リチャード・ジュエル

2018/9/15 監督:クリント・イーストウッド アトランタ五輪で警備員を務めるリチャード・ジュエルがベンチ下に置かれている爆弾を発見する。早期発見によって避難できた人間も多いが、それでも2人の死者と100人以上の負傷者を出す大惨事となった。この英雄的…

ザ・プレデター

2018/9/15 監督:シェーン・ブラック コメディとホラーの共通点は人間がバカなところだという折衷案が模索されていて、人がよく死ぬ。その方針のせいかプレデターの出し惜しみはまったくなく、出のショットにも気を遣わず、すごくカジュアル。ヒロイズムと家…

共喰い

2013/9/20鑑賞 監督:青山真治 これは流石にデジタル撮影と題材との相性に疑問を感じた。 血の呪いが、殆ど物理法則のように機能している。「密告者は密告する」ように「男は女を殴る」ので、田中裕子は刺し、篠原友希子は妊娠をし、木下美咲は手を縛る、と…

Black & White/ブラック & ホワイト

2015/2/16鑑賞 監督:マックG CIA捜査官を演じるクリス・パインとトム・ハーディが、ありとあらゆる職能と職権を濫用してヒロインのローレン(リース・ウィザースプーン)を巡って争う。 男性側が、その友情の美しさに顕著なように理想化されている一方で、…

秘密のかけら

2015/7/23鑑賞 監督:アトム・エゴヤン 通俗的な物語を介して、イメージ論を語っているかのような映画。 Yahoo!Japan映画のあらすじによれば、アリソン・ローマン扮するジャーナリストが、ショウビズ界に起きたスキャンダルの真相に迫る、とのこと。ケヴィン…

白い沈黙

2016/6/28鑑賞 監督:アトム・エゴヤン 小児性愛者の誘拐犯に連れ去られた子供を取り戻すため、刑事たちがウェブ上の情報を頼りに捜査を開始する。 連れ去られた娘の父親がライアン・レイノルズ。何気にA24配給。 小児性愛者の顔が気色悪いのはもちろん、そ…

アナベル 死霊博物館

2019/10/25鑑賞 監督:ゲイリー・ドーベルマン 呪いのアイテム博覧会で悪霊もたくさん出てくるけど、一部の心霊・悪魔の存在を地鳴りのような音響で表現するのがもはや手法として完全に定着していて、音響依存が進んでいると思った。 プロジェクターによる映…

ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷

2018/06/30 鑑賞 監督:マイケル・スピエリッグ、ピーター・スピエリッグ 娘と夫を突然の病気で次々と亡くした未亡人サラ・ウィンチェスター(ヘレン・ミレン)はウィンチェスター銃によって命を落とした人々の亡霊から逃れる為、一族の膨大な財産をつぎ込み…

サウルの息子

2016/7/19鑑賞 監督:ネメシュ・ラースロー Wikipediaによれば、「第二次世界大戦中のアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を舞台に、ゾンダーコマンドの囚人であるハンガリー人の男サウルに起きる一日半の出来事を描く」とのこと。 最後まで見れるくらい…

ザ・ブリザード

2016/9/2鑑賞 監督:クレイグ・ギレスピー 実際にあったSSペンドルトン号の救出劇を題材にしたディザスター映画で、猛吹雪の嵐のなか、真っ二つに折れたタンカーの乗組員を救出するために沿岸警備隊が出動する。 クリス・パイン、ケイシー・アフレック、ベン…

悪党に粛清を

2016/5/16鑑賞 監督:クリスチャン・レヴリング デンマーク産西部劇なので、主人公はデンマーク移民という設定で、実際にデンマーク出身のマッツ・ミケルセンが主演。上映時間は90分台。 そのせいか、風味はマカロニウエスタンで、列車の到着、戸口から見え…

ミスミソウ

2018/4/8鑑賞 監督:内藤瑛亮 押切蓮介による同名の漫画のかなり忠実な映画化だが、終盤の展開など一部が変更されている。 最初に三人を殺すところまでは最高。ロケーション最高。序盤の省略に次ぐ省略の編集最高。音のずり上げ最高。 場面転換に使われるカ…

宇宙戦争

2015/10/5鑑賞 監督:バイロン・ハスキン 50年代のアメリカ映画なので(?)、セットやミニチュアが頻出し、画面の隅々までコントロールされている箱庭のような可愛らしさを感じた。一方で、ピコピコ音的なSEと怪光線、点滅しながら消えていく人間といっ…

ワンダーウーマン 1984

2021/3/9鑑賞 監督:パティ・ジェンキンス 以下、ネタバレを含んだ感想。 映画は過去の回想から始まる。女のアマゾン族が暮らすセミッシラでは競技会が開かれており、そこでは大人の戦士たちに交じって幼少期のダイアナがアスレチックめいた課題をこなし、海…

ザ•ブルード/怒りのメタファー

2015/10/23 監督:デヴィッド・クローネンバーグ そういう鑑賞方法は品がないと思うが、妻と離婚訴訟中+子の親権争い中というクローネンバーグのプライベートな事情がモロに出ているので、作中に出てくるラグラン先生の「怒らせるなよ」が大変笑える。ただ…

フルスタリョフ、車を!

2016/9/6鑑賞 監督:アレクセイ・ゲルマン わけがわからない映像と音がわけがわからないまま流れていく。旧ソとロシアは物量作戦の国という印象が深まるのであった。 一応、ユダヤ人の家長であり医師であり将軍である男、視覚的にはスキンヘッドの大男ユーリ…

ザ・テキサス・レンジャーズ

2019/04/15鑑賞 監督:ジョン・リー・ハンコック いわゆるボニーとクライドものだが、視点が犯罪者側ではなくそれを追う警察側にある点でやや珍しい。有名な元テキサス・レンジャーの捜査官フランク・ハマーをケビン・コスナーが、その相棒メイニーをウディ…

ウィッチ

2018/1/16鑑賞 監督:ロバート・エガース 17世紀アメリカ、ニューイングランドの入植地から追放された一家が、痩せた土地で暮らしていると、長女トマシンが生まれたばかりの弟を見失ってしまう。父親は狼がつれていったのだと諭すが、小さな双子の子供たちは…

それでも夜は明ける

2014/4/6鑑賞 監督:スティーブ・マックイーン 自由黒人だったのに誘拐され、南部の農園に売られて黒人奴隷にさせられたソロモン・ノーサップの伝記に基づいた映画。 牧歌的光景と地獄が交互に(そして同時に)現れては、それが音楽や絵作りによって繰り返し…

ハッピー・デス・デイ

2020/09/20鑑賞 監督:クリストファー・B・ランドン 下の方でネタバレしています。 自分の誕生日に殺された女学生が、まったく同じ日を延々と繰り返し、延々と殺され続けるというループもののホラー映画。 「時をかけるビッチ」などと呼ばれていたけど、「時…

ハロウィン

2014/2/26鑑賞 監督:ジョン・カーペンター 人がよく歩き、電話がよく鳴る映画。殺しの場面はどちらかと言えば女優を見せるためのサービスシーンという趣きだ。 ブギーマンは『悪魔のいけにえ』のレザ―フェイスと違って、幼少時の1回と、マスクを剥がされて…

恋のゆくえ ~ファビュラス・ベイカー・ボーイズ~

2014/2/26鑑賞 監督:スティーブ・クローブス ピアニスト兄弟と女性ボーカルの三人組のどさ回り映画で、ピアニスト兄弟をジェフ・ブリッジスとボー・ブリッジスの兄弟が、そして女性ボーカリストをミシェル・ファイファーが演じている。何よりもミシェル・フ…