呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

おとぎ話みたい

2016/12/27鑑賞 監督:山戸結希 きついモノローグと同じ切り返しカットを反復する冒頭にリタイア。ロングは結構よかった気がする。また気が向いたら挑戦してみたいです(行けたら行く構文)。

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール

2016/2/15鑑賞 監督:スチュアート・マードック 久々に5分でリタイア。そもそもエミリー・ブラウニングの顔が好きではないところに、冒頭のショットで額に皺が寄っているところと、こけた頬を見せられて耐えられなくなった。

共喰い

2013/9/20鑑賞 監督:青山真治 これは流石にデジタル撮影と題材との相性に疑問を感じた。 血の呪いが、殆ど物理法則のように機能している。「密告者は密告する」ように「男は女を殴る」ので、田中裕子は刺し、篠原友希子は妊娠をし、木下美咲は手を縛る、と…

天才マックスの世界

2021/4/29鑑賞 監督:ウェス・アンダーソン 19のクラブを掛け持ちしているせいで落第を繰り返している15歳の天才少年マックスは、ラシュモア学園のネルソン・グッケンハイム校長にとって「史上最悪の生徒」で、ついに退学処分をちらつかされてしまう。そんな…

愛の勝利を ムッソリーニを愛した女

2013/9/26鑑賞 監督:マルコ・ベロッキオ 邦題の通り、ムッソリーニの最初の妻になった女性の波乱万丈の人生(実話)を描く作品。 滅茶苦茶面白い。非現実的な画面作り楽しい。カメラ、演技、演出のテンションが異常に高くて、時折殆ど歌劇のようだ。 人物を…

すっ飛び駕

2013/9/7鑑賞 監督:マキノ雅弘 傑作。これは必見。 撮影は宮川一夫。状態が悪かったのか音声の聞き取りにかなり難があり、正直あらすじがよく分からないまま観終わったのだが、画面は素晴らしい出来。 何度も出てくる家屋と橋の距離感であるとか、茶室とか…

西部の人

2013/12/29鑑賞 監督:アンソニー・マン 大傑作。美しい。シネマスコープを存分に生かした空間造形に痺れた。 手前になめるように人物を配置し、奥からロングショットで人物を出現させる、というシネマスコープではむしろ基本的なショットを高頻度で使い、適…

恐怖ノ黒電話

2013/12/29鑑賞 監督:マシュー・パークヒル 離婚して転居してきた女性が、引っ越し先の家にすでに据え付けられていた古い黒電話にかかってくる謎の声に悩まされる怪奇譚。その声は過去からのものだった。 熱湯をかける場面で一瞬、電話の「向こう側」を挿入…

女体

2016/11/12鑑賞 監督:増村保造 スーパーメンヘラ劇場だった。浅丘ルリ子がファーストショットでいきなり机に爪を立ててガリガリ! 角をかじってガジガジ! 人工的でポップな役者たちがいい。マジで目先の欲望にしか関心がなくて、徹底的に自分の欲望のまま…

ラ・ピラート

2016/10/27鑑賞 監督:ジャック・ドワイヨン ものすごいテンションで全力疾走する映画で、完全に置いてけぼりになってしまった。 人間たちが肉体を躍動させながら、性的に結び合ったり離れたりする映画というか、、、何とも内容を説明しがたい映画だけど、出…

陽のあたる場所

2016/10/22鑑賞 監督:ジョージ・スティーヴンス ホテルのボーイだったジョージ(モンゴメリー・クリフト)は、アンジェラ(エリザベス・テイラー)という女性との身分違いの恋を諦め、叔父の紹介で働くことになった工場で同僚のアリス(シェリー・ウィンタ…

映画を見れない

映画を見る時間をまったく取れていないので、過去に見た記録をアップすることしかできない。 上映時間2時間というのが厳しすぎる(分割するとモチベーションがもたない)。最近はゴジラS.Pくらいしか見れてない(これもかなり無理をしている)。 労働+家庭…

セルラー

2016/12/2鑑賞 監督:デヴィッド・R・エリス 完璧なジェットコースタームービーで、死ぬほど面白かった。 誘拐された女性が、偶然繋がった携帯電話の青年に助けを求めるというサスペンス映画で、女性がキム・ベイシンガー、青年がクリス・エヴァンス、誘拐…

くちづけ

2016/11/15鑑賞 監督:増村保造 川口浩がひねくれた正直者で、野添ひとみが素直な正直者。親が牢にぶちこまれているのだが、それでも湿っぽくならないキャラクターである。一本調子でドライな演出がこの頃からすでにあった。 お冷を貰うために川口の方にコッ…

フライングハイ

2016/12/12 監督:ジム・エイブラハムズ、デヴィッド・ザッカー、ジェリー・ザッカー 面白かった。1カットにつき必ず一つ荒唐無稽なギャグがある。飛行機は空港のロビーに突っ込み、ゼリーと胸は同時に揺れる。自動操縦機くん大活躍。 映画だと、どれだけ荒…

コントラクト・キラー

2015/2/18鑑賞 監督:アキ・カウリスマキ 長年務めた職場を解雇されて絶望した主人公が、殺し屋に自分自身の暗殺を依頼する。しかし、その後パブで花売りの女性と恋に落ちて生きる希望を見出してしまい、自らが差し向けた殺し屋をどうかいくぐるのかに悩むこ…

Black & White/ブラック & ホワイト

2015/2/16鑑賞 監督:マックG CIA捜査官を演じるクリス・パインとトム・ハーディが、ありとあらゆる職能と職権を濫用してヒロインのローレン(リース・ウィザースプーン)を巡って争う。 男性側が、その友情の美しさに顕著なように理想化されている一方で、…

秘密のかけら

2015/7/23鑑賞 監督:アトム・エゴヤン 通俗的な物語を介して、イメージ論を語っているかのような映画。 Yahoo!Japan映画のあらすじによれば、アリソン・ローマン扮するジャーナリストが、ショウビズ界に起きたスキャンダルの真相に迫る、とのこと。ケヴィン…

白い沈黙

2016/6/28鑑賞 監督:アトム・エゴヤン 小児性愛者の誘拐犯に連れ去られた子供を取り戻すため、刑事たちがウェブ上の情報を頼りに捜査を開始する。 連れ去られた娘の父親がライアン・レイノルズ。何気にA24配給。 小児性愛者の顔が気色悪いのはもちろん、そ…

監督名のリンクについて

これまで各記事の監督名のリンク先として、漠然とその監督名(例:黒沢清)でこのブログ内を検索した結果をそのまま貼っていたが、この方法だと各記事の「監督:人名(黒沢清)」だけではなく、文中に存在する全ての「人名(黒沢清)」も同時にヒットしてし…

『ゴジラS.P』第4話「まだみぬみらいは」

2021/4/15鑑賞 監督:高橋敦史 脚本・SF考証・シリーズ構成:円城塔 当然ネタバレです。 アーキタイプと呼ばれる「存在しない物質」の説明をして、必要なキャラクターを残り全部まとめて出す、繋ぎ的な回だがやはりとても面白い。李博士に呼ばれてドバイまで…

『ゴジラS.P』第3話「のばえのきょうふ 」

2021/4/8鑑賞 監督:高橋敦史 脚本・SF考証・シリーズ構成:円城塔 当然ネタバレです。 超たのしい。バス・室内に翼竜に侵入される恐怖という点で『ジュラシック・パーク』シリーズを、弓矢の使用という点では『グエムル』を連想したけど、「脚本;円城塔」…

P2

2016/6/6鑑賞 監督:フランク・カルフン イヴに残業で夜遅くまで会社に残ってしまった美女(レイチェル・ニコルズ)が、ストーカーの変態警備員(ウェス・ベントリー)に監禁されるという話。またこういう役やってるんだね、ウェス・ベントリー。 (逆説的だ…

アナベル 死霊博物館

2019/10/25鑑賞 監督:ゲイリー・ドーベルマン 呪いのアイテム博覧会で悪霊もたくさん出てくるけど、一部の心霊・悪魔の存在を地鳴りのような音響で表現するのがもはや手法として完全に定着していて、音響依存が進んでいると思った。 プロジェクターによる映…

天国はまだ遠い

2018/05/22 鑑賞 監督:濱口竜介 38分ほどの小品。 女子高生の幽霊(三月)と同棲するAVのモザイク付け職人が、ふとしたことで、亡くなった姉に捧げるドキュメンタリーを作っているという三月の妹・五月からインタビューを受けることになる。 面白かった。実…

ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷

2018/06/30 鑑賞 監督:マイケル・スピエリッグ、ピーター・スピエリッグ 娘と夫を突然の病気で次々と亡くした未亡人サラ・ウィンチェスター(ヘレン・ミレン)はウィンチェスター銃によって命を落とした人々の亡霊から逃れる為、一族の膨大な財産をつぎ込み…

遊星からの物体X

2011/10/28鑑賞 2016/1/10鑑賞 監督:ジョン・カーペンター 傑作。SFホラーなだけでなく、クローズドサークルでのミステリ要素まであるので、かなり広いターゲットにオススメができる映画。こういう普通に友達に見せてもウケそうな映画はジョン・カーペン…

2016/2/7鑑賞 監督:三隅研次 原作が三島由紀夫で、主演が市川雷蔵。三島らしく実よりも美学を取るストーリーと、どんな脚本でも美にこだわる三隈研次という感じで相性が良さそう。 一言でいえば、日本の狂った体育会系(剣道部)がひたすらに怖いという映画…

華氏451度

2012/7/22鑑賞 監督:フランソワ・トリュフォー 自分が初めて見たトリュフォーだけど、なんだこのヒッチコックは、というぐらいヒッチコックの模倣ばかりで出来ていて吃驚した記憶がある。 撮影監督にニコラス・ローグ。 スピルバーグが『マイノリティ・リポ…

刑事グラハム/凍りついた欲望

2013/11/25鑑賞 監督:マイケル・マン 夜景、海の見える家、白く、蒼い画面、美への執念。 シネスコと大きな窓ガラスがあり、その窓ガラスを通して視線が欲望として顕現し、果てに暴力へと結実する。 『コラテラル』の殺し屋にそっくりなウィリアム・L・ピー…