呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

サウルの息子

2016/7/19鑑賞

  • 監督:ネメシュ・ラースロー
  • Wikipediaによれば、「第二次世界大戦中のアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を舞台に、ゾンダーコマンドの囚人であるハンガリー人の男サウルに起きる一日半の出来事を描く」とのこと。
  • 最後まで見れるくらいには面白かった。
  • POVではないけど、カメラは視点人物のすぐ傍に張り付いており、ぼやけた視界、様々な音響、理解できない言語を浴びせかけられるが、これに一番近いのはFPSのゲーム画面だと思う。例えば、『コール オブ デューティー』をプレイしていると、たまに周囲の状況が全然わからなくなることがある。あの体験にかなり近い。
  • 朝食時に見ていたけど、いきなりあのガス室だからまったく朝食時に見るような映画ではなかった。
  • 服を着ているかどうかで生死が決まるような恐ろしくも滑稽な状況もよかったです。この映画がやったことは、ホロコーストの活劇化、シチュエーションスリラー化ということではないでしょうか。