呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

ロード・ハウス/孤独の街

2024/4/4鑑賞

あらすじ

UFC選手で、今は日々の生活にも困っている男ダルトンが、ある島の「ロードハウス」で用心棒の職を得ることになる。・・・が例によって例のごとく、土地開発を目論むマフィアのボスがいて、「ロードハウス」は強烈な立ち退き交渉に遭うことになる、という話。

感想

  • コナー・マクレガーに似ている人がいるなと思ったら、本人だった。本人のキャラクターを10倍くらい誇張したサイコな喧嘩屋をやっていた。
  • 基本はコメディで、主演のジェイク・ギレンホールはわき腹にナイフが刺さったまま喋り、喧嘩でボコった相手を病院に運ぶ。マフィア一味にはつい余計なことを喋ってしまうチンピラがいて、会話のかけあいで脱臼していく。
  • 舞台となる「ロードハウス」で連日連夜暴力沙汰が起きて用心棒が必要になる、という驚異の治安の悪さもコメディといえばコメディ。
  • 序盤の脚本はそこそこ良かったし、ダニエラ・メルヒオールは顎がとがった、すごく映画向きの顔をしたヒロイン。コナー・マクレガーは終始、本筋と関係があるような無いような災害として絡んでくる。
  • ただ、両ヒロインとの会話がしゃらくさいし、西部劇の定型に言及するセリフも鬱陶しい。格闘のスタントは多分マクレガーが指導しているのだと思うし、身体のすごく近いところにカメラを置いてみて、拳のふり抜きにそのカメラが追いていくところとかもチャレンジの賜物なんだと思うが、サスペンスが欠如しているというか、段取り臭くて、自分はいい部分を探すことができなかった。