2014/4/6鑑賞
- 監督:スティーブ・マックイーン
- 自由黒人だったのに誘拐され、南部の農園に売られて黒人奴隷にさせられたソロモン・ノーサップの伝記に基づいた映画。
- 牧歌的光景と地獄が交互に(そして同時に)現れては、それが音楽や絵作りによって繰り返し対比・強調される。割と家庭の地獄あるある映画という印象も。
- 破綻なくよく出来た映画という以上でも以下でもなく、あまり際立ったところを見つけられないが、ポール・ダノはこんな映画にあってもすごく笑える俳優だ。
- マイケル・ファスベンダーは、黒人奴隷への鞭打ちを「最高に気の晴れる娯楽だ」と言いつつも、顔が全く楽しそうに見えない。
- 史実の通りなんだろうけど、現代の視点から見ると、ブラッド・ピットが機械仕掛けの神として現れてソロモン・ノーサップを解放するところで映画が終わるというのにはどこか取って付けたような感がある。あと『マネー・ショート』でも思ったけど、ブラッド・ピットは自分が制作に関わった映画でいかにも美味しい役を取り過ぎではないだろうか。