呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

シンデレラマン

2024-03-07鑑賞

  • 監督:ロン・ハワード
  • 大恐慌時代のアメリカ、落ち目のボクサー、ジェームズ・J・ブラドック(ラッセル・クロウ)はライセンスを剥奪され、日雇いの港湾労働者として配給に並び、ボクサー時代の仕事仲間に物乞いをしにいき、電気さえ止められるような生活に追い込まれていた。当然家族は困窮し、やがてどうしても避けたかったこと、つまり「子供を親戚に預ける」ことさえ検討しなければならなくなったのだが、ある日、元マネージャーから試合の誘いがやってきて、復帰のチャンスを与えられるのだった。誰もがブラドックの本格的な復帰は無理だと考えていた中、彼は勝ち続けて、いよいよヘビー級チャンピオンの挑戦権まで獲得する。
  • 実話ベースだが、とてもいいときの『スーパーマン』を読んでいるときのような、グッドストーリーをそのまま撮っているような良さがある映画だった。
  • 試合、興行ものは、ラジオとかテレビで試合を見る観客のカットがすごい重要になってくるのだが、まさしく本作は観客に応援されるブラドックの姿が、スーパーマン的王道に繋がっていく。
  • 最終試合当日、妻が教会に祈りにいったら、世界恐慌下でシンデレラマンの勝利を祈りきた人々で満杯になっていたシーンが素晴らしい。