2013/9/20鑑賞
- 監督:青山真治
- これは流石にデジタル撮影と題材との相性に疑問を感じた。
- 血の呪いが、殆ど物理法則のように機能している。「密告者は密告する」ように「男は女を殴る」ので、田中裕子は刺し、篠原友希子は妊娠をし、木下美咲は手を縛る、という物理的な対処策を取る。
- 倫理を踏みにじるときの葛藤の無さは、復讐を題材にした映画と似たような感触。女性がそれを征服するという形でドラマが結実しているのが、面白いところだが。
- 縦の移動撮影が割合印象に残る映画だけど、視線から暴力の発露に向かわないので、メインディッシュの「運動」はBGMと編集によって音楽的にこなされている印象だ。