2013/12/29鑑賞
- 監督:アンソニー・マン
- 大傑作。美しい。シネマスコープを存分に生かした空間造形に痺れた。
- 手前になめるように人物を配置し、奥からロングショットで人物を出現させる、というシネマスコープではむしろ基本的なショットを高頻度で使い、適切に距離感を演出する。ただそれだけなのに、「基本」の水準が超絶的に高いので、もはやそれだけで映画になっている。
- クライマックスの三つ巴の銃撃戦も、常に位置関係を適切に捉え続けていて、アクションが完全に繋がっている(つまり、カット間に飛躍がなく、誰がどのように動いたのかが理解できる形で繋がっている)。こんなの初めて見た。
- 列車シーンから、幾度もある窓(実質的に窓の役割を果たしているものも含む)を介してのロングショットも素晴らしい。
- 最後のリー・J・コッブや、ジョン・デナーの初登場シーンのロングショットなんか超絶的でしょう。すっかり、西部劇はロングショットなのだと教えられてしまった。