2016/12/2鑑賞
- 監督:デヴィッド・R・エリス
- 完璧なジェットコースタームービーで、死ぬほど面白かった。
- 誘拐された女性が、偶然繋がった携帯電話の青年に助けを求めるというサスペンス映画で、女性がキム・ベイシンガー、青年がクリス・エヴァンス、誘拐犯がジェイソン・ステイサム、警察官がウィリアム・H・メイシー。
- 上映開始から誘拐されるまでの早さにちょっと笑う。ガラスを蹴破って背景から現れるジェイソン・ステイサム。
- 誘拐された側をあまり映さず、あくまで携帯電話を頼りに奮闘するクリス・エヴァンスに注目することが正解で、映画の推進力を最後まで維持できている。
- 携帯電話が頼りなので、いかにそれを切らないでいるか、、、というサスペンスが全編展開される。そしてそこに多量のアイデアがぶち込まれている。携帯電話は(場所を選ばないので)難しい小道具だと思うが、ここまでその特性を生かし切った映画というのは中々無いと思う。
- 誘拐犯ジェイソン・ステイサム(強面)と警察官ウィリアム・H・メイシー(頼りない)という意外な組み合わせの一騎打ちもすごくいい。
- 見た後には何も残らず、楽しかったという記憶だけが残る。そういう素晴らしい娯楽映画でありながら終盤にはどこか詩情さえ漂い始める。ここぞという場面で流れる、ニーナ・シモンの「シナーマン」といい、終盤、画面に舞うシャボン玉といい。私がその年に見たあらゆる映画を凌駕する傑作である。