呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

陽のあたる場所

2016/10/22鑑賞

  • 監督:ジョージ・スティーヴンス
  • ホテルのボーイだったジョージ(モンゴメリー・クリフト)は、アンジェラ(エリザベス・テイラー)という女性との身分違いの恋を諦め、叔父の紹介で働くことになった工場で同僚のアリス(シェリー・ウィンタース)と恋仲になるのだが、なんやかんやその後アンジェラともいい感じになったので、同僚のアリスの方を堕胎させようとしたり、殺そうとしたりするのであった。
  • ティーヴ・エリクソンの小説『ゼロヴィル』で中心的に取り上げられていた映画だったので、確か『ゼロヴィル』の読書会に参加したときに見た。
  • 映画の前半は、同僚のアリスと仲良くなっていく過程が描かれていて、ここはマクガフィンが豊富に配置されたラブストーリーとして純粋に出来がよく、見ていて楽しい。
  • 映画の後半は、非常に重苦しい展開になるうえに、モンゴメリー・クリフトの演技がものすごく重苦しいので、わたしには心理的過ぎて楽しめなかった。
  • 映画本編よりも『ゼロヴィル』での批評の方が面白いと感じた。