呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

愛の勝利を ムッソリーニを愛した女

2013/9/26鑑賞

  • 監督:マルコ・ベロッキオ
  • 邦題の通り、ムッソリーニの最初の妻になった女性の波乱万丈の人生(実話)を描く作品。
  • 滅茶苦茶面白い。非現実的な画面作り楽しい。カメラ、演技、演出のテンションが異常に高くて、時折殆ど歌劇のようだ。
  • 人物をカメラが追うところがどれもすごく躍動的なんだけど、とりわけ人がドアを通る瞬間の躍動感は何なのだろう。ドアに近づけば近づくほどカメラが被写体に接近していき、離れれば離れるほどカメラは被写体から遠ざかる。同アングルのつなぎも使われている。
  • 『キッド』を見る場面は、精神科医の視点が入っているから泣ける。
  • 後半からみるみる『チェンジリング』(2008年)に接近していって、そしてあの雪!