呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

雷鳴の湾

2017/1/8鑑賞

  • 監督:アンソニー・マン
  • 石油採掘事業の話で、出資をとりつけるところから始まるので実質ベンチャー企業物語なところはある。石油採掘よりも、むしろ沿岸でエビ漁をやっている住民との確執や、その町娘とのメロドラマにスポットが当たり、ストーリーがめくるめく展開される。
  • 縦長の石油プラットフォームはシネスコの横長画面と相性が悪そうだが、最後に青空をバックに石油が噴出する場面の仰角といい、顔が切れるクロースアップとの切り返しといい、歪みつつもかえって迫力を画面に与えている。凄まじい量の水を俳優にかけるところが印象に残り、またどの場面も、女優の顔のアップが見事だ。