2016/10/19鑑賞
- 監督:古厩智之
- 映画見たーって感じ! その瞬間、その場限りの光とピント、そして当時まだ10代だった役者たちの生々しい記録。これこそ青春映画だ。
- 古厩監督の傑作と名高い『まぶだち』も見たいけど、VHSしかないのかよ。
- 二人で一緒に裸足になって路上を歩かせるために靴を買わせる。最後、剣道部に戻るのをお願いするときも二人で一緒に裸足になるのだ。あまりお金はかからないけど、特別な感情が出る演出だ。
- 面があると顔がよく見えないけど、面を脱いでる方が被ってる方を見ているという構図がある(北乃きいと成海璃子の顔立ちがかなり違うのもいい)。さらに、その二人を観客が見るという構図も。
- 個々のショットで光がいい。まばゆい白を出しながら植物の緑も力強く出す。また意識しないと気づかない微妙にいい風(つまり偶然に吹いたとしか思えない風)がどの場面でも吹いてる。あと最初の試合、激しい試合のなかで白線ギリギリで踏みとどまる動きが、アクションの中でピタリと静止するショットとして繰り出されている。この緩急。
- 後半のドア越しの説得の場面を見て、北乃きいは横顔を撮ったらダメだなと思いました。
- 原作の存在は知っているが、読んだことはない。