呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

召使

2016/9/11鑑賞

  • 監督:ジョセフ・ロージー
  • すごいな。狭いはずの室内で、フレーム内フレームを駆使し、人間の顔をカメラ近くに置き、階段や鏡を使って、バロック的に豪華絢爛で広大な空間を造形している。
  • 召使と主人のパワーバランスの変化が見どころ。最後なんか友達っぽくなるけど、これをBLとして見る人はいるだろうか。
  • ポンチョについての会話とか、よくよく考えると意味の分からないシーンや、笑うしかないシーンが多い。
  • 情事の場面では身体を断片的に撮ったショットを使う。ソファに隠されて女の足と頭だけ出ているラブシーンとか、画面中央にある凸面鏡に二人の姿が映ってはいるもののフレーム内にはいない構図で、握りしめ合った手だけが画面脇からニュっと伸びてくるラブシーンとか。