2016/09/29鑑賞
- 監督:鈴木則文
- OPからかっこいい。めいめいが異なる不良を働いている教室のカタログ的な場面、放課後に狭い縦構図の公衆トイレで着替える女子高生たち、そこにかぶさる赤いクレジット。
- 起きていることは下品そのものだが、音楽は途中で断ち切られ、冷静で的確なショットが積み重なるので画面からはむしろ気品さえ感じる。
- そしてやってきた転校生が一番最初にやるのはピアノで「皆殺しの歌」を弾くこと! これは知ってたけど、笑えると同時にめちゃくちゃ決まってるな。
- 例えば、生徒が教師をいじめる場面では、教師が黒板を向いたときにだけ画面外から物が飛んできて笑い声が聞こえてくるのだが、教師が振り向くと教室は嘘のように静まり返っている……。
- また、バレーかなにかで遊んでいた生徒たちが、飛び降り自殺が起きた直後、凍りついたように静止するところの俯瞰ショット。静かなショットを基準に置いて、その対比として動きを作っているように思えた。
- 縦に長い構図に、白い制服姿の生徒をわらわらと配置したショットが美しい。