呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

座頭市血煙り街道

2014/6/4鑑賞

  • 監督:三隅研次
  • 勝新の殺陣の荒唐無稽さがよくわかる一本。段差に転げながら斬る、柵越しに斬る。
  • ラストの近衛十四郎との殺陣の途中に、木の骨組みに引っ掛かって一回転後ろにひっくり返ったかと思えば、刀の先から血が流れてきて、近衛十四郎の苦悶の顔が映る。
  • OPで、逆光の勝新の背中に映る白文字の「監督 三隅研次」もかっこいい。
  • 登場人物が悲しい気持ちの時には、役者に悲しい表情をさせるだけでなく、作り笑顔と悲しい表情、無表情といった変化をつけて、そこを無軌道に行き来する方がスリリングだし、より悲しく感じられるということを学んだ。