2014/6/3鑑賞
- 監督:ロバート・ロッセリーニ
- スペクタクルに感じたのはバーグマンでも火山でもなく、マグロ漁だった。船の上に密集して並び立つ男たちが引き揚げ始めても中々姿を見せないマグロは、まず水飛沫と不気味な音として現れ、しばらくして水飛沫が激化し、ついに姿を現すと嵐のように画面を覆い尽くしては、バーグマンの顔に飛沫をかける。そのシーンが出産と抱擁に繋がるのもなんだか奇妙だ。
- 音楽がうるさくて、シーンによってはロケならではの生々しい生活音・自然音の楽しみを殺しているように思えた。赤ん坊の声や鳥の声、職人たちの金槌の音。マグロ漁では劇伴がなくてよかった。
- イングリッド・バーグマンが好きになれない。