呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

斬る

2014/2/12鑑賞

  • 監督:三隅研次
  • 人間が縦に真っ二つになる場面がある。
  • 1時間ちょっとで男の一生を語っているためか、説話がとても奇妙なものに感じられる。
  • 三隅研次らしい前衛的なオープニングで始まったかと思いきや、前半は馬鹿みたいなホームコメディが展開される。
  • 貧乏侍の一人息子が2年の旅に出ると申し出る理由が「なんとなく」で済まされたかと思いきや、その旅から帰ってきた息子がどういうわけか邪剣を披露し、すると旅立つときには何も言わなかった妹が「わたし実はそんな気がしてたのよ」と今更事情通のように言ってのけ、後はホームコメディが嘘であったかのようにどんどん暗い話へと落ちていくのである。