2018.4.26鑑賞
- 監督:ヴィクター・ハルペリン
- 唐突に極端なクローズアップが挿入されたり、ひきのばされたような薄暗い光のなかゾンビが丘をくだる遠景が挿入されたりと、序盤に目を引くショットが詰まっている。前後のカットとまったく被写体のサイズも違うし、唐突なので、目に飛び込んでくる。また、ヒロインの座る馬車の窓にベラ・ルゴシがゆっくりと近づいてくるカットでは背景にゾンビがピントのあっていない状態で降りてきているのがわかり、とてもスリリング……というか構図としてかっこよかった。クローズアップやロングショットは無駄撃ちせずに、前後のカットの関係から予想できない形で入れると目に焼き付くということを学んだ。あと動きのなかで静止したアップやロングを入れることがむしろ動的に感じられるのだとも思った。幾何学の格子をカメラの後退移動でくぐりぬけるカットなどもあり、拘りたい人が撮ってるんだなと思った。棺をモルグに入れるときに横穴の内側から撮ったり、ゾンビが働いている砂糖工場ではギシギシいう音にこだわったり。
- わりとただの室内劇になっている部分も多くてそこは残念だった。