2016/5/25鑑賞
- 監督:コーエン兄弟
- ウェス・アンダーソン一歩手前の、本当らしくない人工的な造形で、共産主義もキリスト教も映画愛もみな同じ麻疹みたいなものという構図の中、疲れた職業意識から僅かに映画を擁護するというコメディ。
- 笑いどころの劇中作を妙に凝る、審美的にきっちりやる、やけに長くやるの三点盛りで、コーエン兄弟らしいコメディにしている。
- 湯水のようにお金が使われているセットの中で、女優や俳優が引きつった笑顔を維持したり、訳も分からないままひたすら監督の要求に応えようしたりする場面があり、技術の無駄遣い感含めて全体的にかなり退廃的。わたしは好き。