2016/2/28鑑賞
- 監督:リドリー・スコット
- モダンな『十戒』。カメラの解像度が高いせいか、画面のルックは硬質かつクリアで現代的だ。
- 神話はほどよく合理化されており、ラムセス王とモーセの戦いは対テロ戦争の諸相を示しているし、イスラエルの神のもたらす災厄にエジプト人は合理的な説明を与えることで耐えるし、海が割れるのは引き潮だから!
- 絞首刑のシーンが結構あるんだけど、途中から2コマ落ちみたいに人が死んでいくから不謹慎ながら笑えた。災厄をひたすら合理的に説明する神官?が、喋りすぎて危ういところまで言ってしまったせいで次のカットで高いところに吊るされていた。
- しかるべきところからの批判も多そうだがそういうところが面白かった。
- ただし、禍々しくも美しいディザスター描写には興味がありそうだが、役者の芝居にはそんなに興味なさそうで、要するに室内のシーンがつまらなかった。
- 兄弟の話でもあり、献辞は(この映画の公開前、2012年に自殺した)トニー・スコットに捧げられている。
- 祖母とチャールトン・ヘストン版(セシル・B・デミル版というか)について話しながらダラダラと駄弁って見た。