2015/12/13鑑賞
- 監督:ジャレッド・ヘス
- 皮肉でもなんでもなく、本当に涙なしには見られない名作。
- かつては『バス男』という悲惨な邦題をつけられていたが、いまは原題に沿ったものに変更されている。
- 冴えないオタクの青年を主人公に据えた青春映画で、しかもその主人公のダサさというか気持ち悪さの造形に一切の容赦がない。
- 実写映画は基本的に雑味が出るのが当然で、それを金で解決していくか、アイデアで解決していくかという概ね2つの方向性があると思われる。この映画は後者で、そのハンドメイドな人工性(ウェス・アンダーソンみたいな、と言えば通じるだろうか)がとても洗練されていて、びっくりした。緩やかな本筋があるものの、基本的に小ネタと小エピソードの集積になっている。最後のダンスも最高。