2015/1/18鑑賞
- 監督:黒沢清
- 「学校の怪談」のスペシャルドラマシリーズに含まれる短編で第4話。
- 幼少期に見てトラウマを負ってから何度も見ているが、見る度に黒沢清の最高傑作なのではないかと思ってしまう(映像は貧相な感じで、とてもそうは見えないかもしれないが)。
- 黒沢清は幽霊との因縁を直接繋げずに、人間心理とは無関係に作動する純粋な装置としての幽霊を据えることでホラーから「理由」を消し去ることに成功したと思うのだけれど、本作はその充実した結晶だ。
- 登場人物の過去の記憶に齟齬を生じさせ、因縁の幽霊とは別に死刑執行役を用意し、それとは別に学校の精霊のような子供達や、その子供達に謎の言葉を残す加瀬亮(人間かどうかわからない)を散りばめる。互いに関係のないショットばかりで組成された映画だ。