呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

ジェーン・ドウの解剖

2017/12/6鑑賞

  • 監督:アンドレ・ウーヴレダ
  • 死体を解剖していくだけで段々と只事ではなくなっていくあたりのネタは面白い。またラジオの使い方が上手い。
  • ただ、肝心な場面で細かくカメラの視点を変え過ぎており、また切り返し過ぎているので、怖くなくなったり、サスペンスの緊張感が切れたり、あるいは単純に視覚的に見づらくなっている個所が多々ある。冒頭の場面からしてそうだし、ひとりでに死体置場の戸が開くところを、視点人物と交互に切り返すなんてのはありえない。というか怖くない。古典的にやるならオフの音だけで処理するか、ぼかした背景で動かして欲しい。
  • またエレベーター前の攻防ではカメラを切り返しすぎだし、傷口を洗う父親と事務所に残る子を切り返すところもやり過ぎてサスペンスが消えているし、アクションが起きると何をやっているんだかわからない。