呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

ゲバラ!

2017/4/7鑑賞

  • 監督:リチャード・フライシャー
  • いきなりゲバラの死体と当時のニュース映像を分割画面で繰り広げるし、色んな人がカメラを見て話す多重回想形式になっていて、フライシャー!な映画だった。
  • あまり面白いとは思わないけど、フライシャーの映画における、死体と回想について考えたくなる映画だ。
  • なにせゲバラの没後二年で撮られているので、前作の『絞殺魔』もそうだけど、ちょうどモンド映画の流れにもあったんかな。
  • なぜこんなに即物的な死体にこだわるのだろう、と思う。あと、映画で共産主義といえば群衆と歌というのが相場に決まっているが、本作はもっぱら群衆。寡婦の横一列並びとか、移動シーンで続々と兵士が集まって来るところとか。横並びを真正面から撮ることが多い。