呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

ジェームズ・ワン の検索結果:

マリグナント 凶暴な悪夢

…2/10鑑賞 監督:ジェームズ・ワン 重大なネタバレをしています。 3度繰り返した流産に悩んでいたマディソンは、ある日、夫との口論の末に壁に叩きつけられて後頭部を負傷してしまう。謝る夫をドアの向こうに拒絶して就寝した後、深夜に不審な物音で目を覚ますのだが、そこには惨たらしく殺害された夫と、不気味な人影があった。その人影から襲撃を受けて気絶し、再びマディソンが病院で目覚めたとき、駆けつけた妹から胎児の流産を知らされる。またしても赤ん坊の命は救えなかったのだ。その後、退院したマデ…

ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷

…場に走った。ウィンチェスター・ミステリー・ハウスの逸話がすごい好きなんだ。一度行ってみたいので、知人はアメリカ旅行の際に私を誘ってほしい。 ウィンチェスター社でスピエリッグ兄弟なので絶対に銃は使うと思ったが、まさか巴マミスタイルが観れるとは思わなかった。 基本はジェームズ・ワンのテイストだが、そこそこ止まり。常に工事をしているので、24時間ずっと物音がしていて人がワラワラといる幽霊屋敷というのは新鮮だった。 ウィンチェスター・ミステリー・ハウスはセットと実物を併用したらしい。

アナベル 死霊館の人形

…、アナベルという名前の女優が出てるところとか嫌だなと思ったけど、演出や映像というよりは効果音で驚かされたという鑑賞感が残った。怖いけど面白くはない。 ホラーは手順、段取りだというのがよく分かる。とにかく怖がらせるという一点においては、映画というメディアとの相性の良さも強く感じる。 止まらないミシンが恐いのは時間芸術ならではですね。 監督はいつもジェームズ・ワンの映画の撮影監督をやっている人らしいが、あまり才能は無さそう。ワンは製作ばかりやるんじゃなく、もっと監督をして欲しい。

死霊館

…0/20鑑賞 監督:ジェームズ・ワン 前半はよくある古風なホラーかと思っていたら、後半から二つの家族が結束して悪魔と戦うアメリカ映画お得意の流れに乗っかってきて、ホラーというよりは家族の映画、チームの映画として燃える展開になる。 最初バラバラだった霊媒家族と被害者家族が悪霊との戦いを通じて結束していく様、そしてそれをクライマックスのアクションに結実させるカタルシスが見物。妻の戦いと夫の戦い、初心者の戦いと常習者の戦いでそれぞれ分断されていたものが、三方からの説得の場面でいよい…

インシディアス 第2章

…1/13鑑賞 監督:ジェームズ・ワン 糸電話の使い方には感動した。 解決編のせいか脚本がやや理屈っぽく、前作ほど面白くはない。 アクションはある。もっとも、ヤカン投げたりとアクション自体は地味だが、建物の構造は事前にそれなりに提示されるし、動線をシンプルな一本道に絞って設計しているおかげで割と盛り上がる。 現実とあの世での攻防がそれぞれ一致する終盤のテンションの高さは流石ジェームズ・ワン。 これまでのホラー映画を総集編的にパッチワークした映画でもあり、心霊、ゴシックホラーは勿…

インシディアス

…1/13鑑賞 監督:ジェームズ・ワン 初見時には、アメリカンホラーが上手くJホラーの成果を飲み込んだのだと感じた(具体的にはどこが?と訊かれてもわからないが)。 いずれにせよ、ジェームズ・ワンなしに2010年代のホラー映画は考えられない。 音と空間の映画で、OPクレジット後すぐ、ローズ・バーンが階段から降りてきてランプを点けるまでの横移動で建物の構造をさっと提示している。 夜ドアを叩く音にパトリック・ウィルソンが対応する場面では、さらに家の反対側を観客に見せている。 母方の家…

狼の死刑宣告

…13/12/15鑑賞 監督:ジェームズ・ワン 傑作。まず台詞が少ない。 最初の14分で復讐のお膳立てを済ませる手際の良さにもう「あ、巧い」と呟いてしまう。 ギャングの乗る車のショットがかっこよくて、それだけでもう「たぶん傑作だな」と思ってしまう。 冒頭で良識を説いていたケヴィン・ベーコンが、復讐の鬼と化したあと他人から「復讐して釣り合った?」と説教された際に、「まだ釣り合ってない」という回答をする。論理的だが、求められていない回答であり、良識がもはやどこにもないことがわかる。

ソウ

…/1/4鑑賞 監督:ジェームズ・ワン パッケージの印象で勝手に「白い」映画だと思っていたが、バスルームは念入りに汚されており不快なほどだ。さらに、写真家の作業場や、医者が浚われる駐車場もまた徹底的に汚されている。 21世紀にあんなスイッチで照明を点ける家に住む人間がいるだろうか。……かなり徹底して背景美術を作っている。 ジグソウの素顔を最後まで隠し通す本作は、彼が立ち上がる場面から逆算されて作られている。写真家の死んだふりは、ジグソウが一枚上手であることを示すための布石でしか…

デッド・サイレンス

…/1/4鑑賞 監督:ジェームズ・ワン 父の館だの、人形劇の劇場だのがカメラに真正面から捉えられて「どーん」と出てくる場面に、これは怪奇映画だということを強く印象付けられる。 人間人形といい、湖上の劇場といい、朽ち果てた劇場の内装といい、100体の人形が並ぶ光景といい、カーテンの揺れる廊下を滑るように動く幽霊といい、まあそういう映画ですとしか言い様がないわけだが、90分できっちり仕上げてオチまで用意してあるので特に怪奇映画ファンではなくても楽しめた。 ジェームズ・ワンつながりと…