2014/2/22鑑賞
- 監督:西谷弘
- こんなに複雑で過去への引力に満ちた題材を映画として何とか成立させてしまえる西谷弘はすげえなあと思いながら観ていた。
- マルチタスクばかりやる福山雅治のキャラクターや、情報機器の発達を、物語上複数ある題材の同時処理というストーリーテリングに利用しているが(ワンシーンあたりどれだけの情報を捌いていることやら)、思い返してみるとぞんざいに扱われていたのはいつも吉高由里子であった。メインで喋るのは2人でも、会話シーンには3人登場させて割り込ませると会話が場面になる。
- マルチタスク、仕切り、鏡面という小技を積み重ね上手く人物の行動と感情を分離して心理的にならないようにしている。鏡面としての海や、夏の日差しによる強烈な陰影も印象的。