2013/5/26鑑賞
- 監督:ブライアン・デ・パルマ
- デ・パルマのことは好きではないが、これは楽しめた。
- こんなに大味で、下品で、本当にいいのだろうかと思いながらも何故か楽しめるのは、この人の演出の持ついかがわしさがこの映画では魅力になっているからだ(とわたしは思った)。
- まず、異様にロマンチックな青春パートと、一方でヒッチコックの有名なところを引用しまくったサスペンスパートの演出のトーンの差、噛み合わなさはもはやギャグ擦れ擦れだ。一本の映画の中に別々のジャンルが溶け合わずに接合されているような感じ。
- 高速回転するキスシーンはもしかして『めまい』の悪質なパロディギャグなのではないか、この人はヒッチコックを馬鹿にしているのではないかと真剣に考えたが、多分本気で尊敬しているのだろう。