2016/9/4鑑賞
- 監督:増村保造
- 新聞記者がストリッパー殺しをきっかけに政治家と街のボスの汚職を挙げる社会派エンタメ。熱血漢の新人ブン屋を川口浩、秘密を握る女を叶順子、一見理想の上司に見えるが何か裏がありそうな人物を山村聰がやっている。かなりベタなキャラクターと筋立てをそろえ、かつて汚職に染まっていた者まで反旗を翻す痛快な内容。
- いわゆる増村的な演出・構図よりもオーソドックスな方法論が通されている。
- 『映画監督 増村保造の世界』によると、本人は「人間正しいことばかりはできない。悪事をしないと生き残れない、みたいな話を書きたがったがどうにもアメリカの話みたいになる」ということを言っていて、確かにそんな感じもする。
- しかしいい映画だ。叶順子と川口浩は肉体も声もいい。特に川口浩はいつ見ても内面がなさそう。