2016/9/21鑑賞
- 監督:フレデリック・ワイズマン
- 動物実験を扱ったドキュメンタリー映画。
- 亜人種に感情移入するのは簡単なので、猿の脳に電極埋めて電気信号で交尾させたり、解体したりするのを見ているとヤバい。猿の鳴き声がだんだんと悲鳴とか怒号のようにしか聞こえなくなる。
- 最終的に電極を埋められた猿が、飛行機を使って無重力化に置かれる実験を受けるんだけど、猿の実験に対する無関心さに惹かれる。
- 『ナショナル・ギャラリー』とか『パリ・オペラ座のすべて』とかのワイズマンは、非言語的なもの(絵・ダンス)と、言語の間にあるディスコミュニケーションが目立つんだけど、『霊長類』はなまじっか猿とコミュニケーションが取れてしまうがゆえに感じるヤバさがある。
- 車輪つきの箱に詰められた猿が暴れるから、箱がガタガタ揺れて車輪で少し前後に動くところは、まるでホラー映画だ。
- 脳がスライスされていくところは、ああいう風に作るのかという関心で見ていた。