2017/1/8鑑賞
- 監督:ジャック・ターナー
- アルゼンチンの草原を舞台にした一種の西部劇で、ロケ地もアルゼンチンらしい。この映画の驚異的な点は、ドラマをひたすら背景で描写・演出する、、、ということをロケ撮影でやってのけてしまっているところだろう。
- ロングショットはまさしく動く油絵で、品がよく、艶めかしい。
- パッキリと晴れた青空と、何もない草原というド直球の絵に、水辺やぽつんと生える大樹などを添えてド直球の男女のメロドラマにする。状況が厳しくなってくると背景が狭くなってくる。こういうことをすべてロケ撮影下の背景によって描いている。
- 当然、アルゼンチンにロケ撮影に行って、そう都合よく映画のストーリー演出に活かせるロケ地が見つかるわけではないので、この映画が成立していること自体がかなりおかしい。
- 終盤の牛の群れはうごめく肉の壁で、グルーヴィーだ。