呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

影の軍隊

2013/12/9鑑賞

  • 監督:ジャン=ピエール・メルヴィル
  • 外套と帽子の映画。深い被写界深度長回し、遠景、世界が凍ってしまったかのような色彩。これだけ人が笑わない映画も中々見ない。
  • 個々の場面だと、逃げ込んだ床屋で外套を換えて貰った挿話と、銃殺刑される目前となり壁に向かって走るところが印象に残る。あんな逃がし方は初めて見た。
  • 若い女性が出てくる数少ない場面の意味不明さも記憶に残る。バーで出会った旧友と話し込んでいた女性のクローズアップがあるんだけど、そこで意味不明なほど印象的な光の当て方がされている。その女性は特に重要人物でもないので、何なのだろうかあれは(私が何か見落としているだけか?)。