呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

ロン・ハワード の検索結果:

シンデレラマン

…3-07鑑賞 監督:ロン・ハワード 大恐慌時代のアメリカ、落ち目のボクサー、ジェームズ・J・ブラドック(ラッセル・クロウ)はライセンスを剥奪され、日雇いの港湾労働者として配給に並び、ボクサー時代の仕事仲間に物乞いをしにいき、電気さえ止められるような生活に追い込まれていた。当然家族は困窮し、やがてどうしても避けたかったこと、つまり「子供を親戚に預ける」ことさえ検討しなければならなくなったのだが、ある日、元マネージャーから試合の誘いがやってきて、復帰のチャンスを与えられるのだった…

ラッシュ/プライドと友情

…2/10鑑賞 監督:ロン・ハワード ロン・ハワードが本気で映画を撮るとこうなるのか、という凝りよう。 陽炎、雨、ピントボケ、の視界不良にイライラ、ハラハラするが、それが正しくF1レーサーのストレスへと貢献する作りになってる。 アレクサンドラ・マリア・ララは「待つ女」にうってつけの顔をしている。 肺吸引の地獄にあってもダニエル・ブリュールの黒目はカメラにひっつきそうなくらいレース画面を睨んでいる。 車のタイヤが地面に貼りついているせいか、雨のせいか、重力を感じる映画だったが、そ…

アポロ13

…1/30鑑賞 監督:ロン・ハワード バストショットばかりだが、ハードボイルドに徹する宇宙飛行士とNASA職員たちの描写、そしてフィクションならではの価値観の反転を備えていることで名作足りえている。 注目されないフライトであることは、発射成功後の公的な地球へのメッセージをごく私的な家族へのメッセージへと変奏する美質になり(価値観の反転)、逆にトラブルが起こったあと急に注目しだすマスコミ関係者を頑なに拒否する妻の行動こそを英雄的なものにする。 本作で最もハードボイルド的な冷静さを…

インフェルノ

2017.12.20鑑賞 監督:ロン・ハワード 『ダ・ヴィンチ・コード』のシリーズ。そういえば同名のアルジェントの映画があった。 辛くなってきたので途中で見るのをやめた。 『ラッシュ』→『白鯨との闘い』→本作、とロン・ハワードの近作に共通しているのはパラノイア描写だと思うけど、通俗的だし疲れるのでやめてほしい。 途中で出てきた女警官の顔つきと、死にざまはよかった。

白鯨との闘い

…6.1.25 監督:ロン・ハワード メルヴィルが『白鯨』を書くに当たって参照したという捕鯨船エセックス号の事故が題材となっている。 あの破天荒な『白鯨』を踏まえると、どうしてもこの地味な実話では肩透かし感が強い。いや、これなら玉砕覚悟で『白鯨』をやってくれよと思いたくなるほどシナリオが盛り上がらないのだ。クリス・ヘムズワースとロン・ハワードのペアがなまじ良いだけに残念でならない。 白鯨の巨大さ表現はギャレゴジに大きく水を離されている。でも、初登場シーンはかっこよかったな。あそ…