2018/8/28鑑賞
- 監督:ウィリアム・A・ウェルマン
- 銀行強盗をはたらいた連中が、娘と老人しか住んでいないゴーストタウンにたどり着く。そこで実は二人が黄金を採掘していると聞きつけた悪党どもが、案の定良からぬことを企むのであった。
- めちゃくちゃ面白かった。逆光下のショットはことごとく決まってるし、僅かな移動撮影の効果も高く、異様なロケーションの岩場や、柵を使った妙な構図の数々も強く印象に残る。岩を防御のためではなく、銃眼として使うという発想力。
- 『狩人の夜』みたいな暗さの中の立て篭もりもある。
- 話もとても面白い。主人公が善玉とはいえ、金を奪い合う悪党どもがクローズアップされるので善悪はなく、話はほぼマカロニだし。
- 逆光下でアン・バクスターが銃を撃つショットは、発砲時のマズルフラッシュを柔らかい照明として用いており、禍々しくも美しいショットだったが、それだけではなく、前後にリズムをつけるための移動撮影がまた素晴らしい。あんなに短い移動なのに何でワクワクするんだろうね。