呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

ジョニー・トー の検索結果:

PTU

…6/06鑑賞 監督:ジョニー・トー 香港のある街を舞台にした一晩の映画。 組織犯罪課に所属するサー刑事はある晩、自動車に傷をつけたチンピラを追跡中に転んだところを袋にされ、気絶してしまう。やがてPTUに発見されたときには拳銃を失くしてしまっていた。拳銃は自分をボコボコにしたマーの部下が盗んだに違いないと睨んだ刑事は、PTUに所属するホー隊長に要求して証拠隠滅を図り、拳銃の捜索に移る。しかし同時刻、ギャングの息子マーが飲食店で殺害されたというニュースが耳に入ったため、サー刑事は…

エレクション 死の報復

…4/11鑑賞 監督:ジョニー・トー 鈍器と刃物だけで構成された凄惨なヤクザ映画。毒々しい緑と、深い黒も映画の凄惨さによく似合っている。 ほとんど説明なく展開して、息が詰まるような緊張感がずっと続く。その中でニック・チョンとルイス・クーの関係にだけ感傷が残っているのだが、ヤクザ映画はこのくらいのバランスでいいんじゃないだろうかと思わされる。 サイモン・ヤムの最後や、ヤクザの殺し屋たちが白昼堂々刃物を抜いて歩く様子、トラックの後部が開いたあとに見える意外な光景なども目に焼きつく。…

ドラッグ・ウォー 毒戦

…/9/2鑑賞 監督:ジョニー・トー 見た中ではジョニー・トーのベスト。 ファーストショットからして、中国本土の大気汚染を存分に利用した煙の映画であることは分かる。煙があるということは風もまた見えるということで、港にはためく赤い旗の群れや、遠くに見える風力発電機が気持ちいい。「山王組」やら「北なんとか武」といった目配せよりも、むしろこういった風の扱いに北野武オマージュ(さらに言えば『アウトレイジ』)を感じた。 編集が細かく、視点が常に変わり続けるのがやや見づらい。 煙と言えば、…

名探偵ゴッド・アイ

…2/21鑑賞 監督:ジョニー・トー 元刑事で盲目の探偵をアンディ・ラウが演じている。 上映時間の大半、アンディ・ラウが何かを食べていたような気がする。 射撃、運転といった盲目設定から容易に想像できる見せ場はきちんと踏んでくれるし、ラストのトリックにはつい引っ掛けられてしまった。相棒である女刑事(サミー・チェン)がワイングラス等をすばやく拾ってその優れた運動能力を披露する場面では、この映画のスタッフ陣の優れた編集能力も同時に披露されている。 冒頭の二重尾行、ダンスクラブの美女、…