2022/4/30鑑賞
- 監督:アンソニー・マラス
- ネタバレしています。
- 2008年に起きたムンバイ同時多発テロの、特にタージマハル・ホテルに逃げ込んだ人々とホテルマンを描いた実話ベースの映画で、映画に出てくるテロリストは能書きを垂れずに機械的に動くものをすべて撃てばいい、ということがわかる。黒幕は出す必要さえない、むしろ出さない方がいい。とにかく全く躊躇せず人間を鳩みたいに射殺するテロリストがいい。
- アーミー・ハマーとか絶対に劇映画だと生き残るポジションなんだろうけど、実話ベースなので容赦なく死ぬ。後半やや推進力が落ちたところを、その「実話だから劇映画のお約束がほとんど守られない」という側面でカバーしている節がある。
- これといった知名人でもなく、スターが演じているわけでもない匿名的な登場人物が多い中、靴をなくしたせいで予備の合わない靴を履かされるホテルマンや、足を撃たれて負傷するテロリストなどのように、身体的に他との違いを出してキャラクターを演出していた。