呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

突然の花婿

2016/5/18鑑賞

  • 監督:ダグラス・サーク
  • なんというバカ結婚喜劇!
  • 『ぼくの彼女はどこ?』のママをパワーアップさせて、図々しい居候を15倍に増やしたら『突然の花婿』になると思う。軍隊から休暇を貰ったら、新妻と暮らすはずの実家が妻のママとその15人の愉快な親類たちに占拠されていて、しかもセメント工場の社長が立ち退きを要求してくるという破天荒な内容。
  • ママは自分のことしか考えていないし、セメント工場の社長は鉄道を通すことしか考えていないし、ガキは平等に悪戯をするし、15人の愉快な居候はひたすら図々しく、医者と弁護士は職務に忠実で、現実的な体重のありそうな人がほとんどいない。
  • 1950年アメリカ、80分の映画。みんなが一貫して主人公を追い詰めているように見えて個々のキャラクターに与えられているベクトルが異なるので、それが混乱する精神科医によるインタビューのシーンが痛快で面白い。