2016/2/20鑑賞
- 監督:クロード・シャブロル
- ネタバレしてます。
- 冷たい傑作。冒頭の白くて被写体がよく見えないショットから冷たい。
- 青い屋根の色が映画全体のテーマカラーになっていて、殺された女のソックスやドレスにまで通底する。
- 人生を完全にするためにすべき4つのこと「木を植える」、「詩を書く」、「同性と寝る」、「人を殺す」とか言って来るような女がローラ・スメット。安藤サクラ系の、醜女にも美女にも見えるタイプのファニーフェイス。で、それに惚れる実際的な男がブノワ・マジメル。
- 何を見せて、何を見せないか、という映画における基礎的なテクニックほとんどそれだけでサスペンスを作っている。
- 配置した登場人物それぞれに含みを持たせておくと脚本の手札も多くなるし、見せない演出が効くということを学んだ。そして、ミスリードは役目を終えたら映画にはもう出さない。
- 愛の証拠に殺人を求める、ロマンチックな女は怖いなと思っていたら、実は常習犯でしたというオチ。