2014/12/10鑑賞
- 監督:エドワード・ズウィック
- ほどよく細部と挿話を入れながら枝葉を広げ、渡河と騎兵隊到着でクライマックスを作るあたりのバランス感覚が流石だ。河を前にして立ち止まってしまい震えるリーダーに、一人の女と若者が力を与え、再び歩き続けるところがいい。動き続けろ、動き続けろ、と叱咤するドラマの作り方に涙した。
- 戦時下の聖と俗も、ほぼ対等の二人の兄弟に振り分けて分かりやすく処理している。ブラピ一人に負わせるという難しいことに挑戦したものの、結局台詞で強調しなければならなかった『フューリー』より数段達者だ。
- ただ、薬品強盗の場面で建物内部の視点を挿入したのには疑問を感じた。