呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

エドワード・ズウィック の検索結果:

ラブ&ドラッグ

…0/13鑑賞 監督:エドワード・ズウィック ぱっとしない電化製品をご機嫌に売りまくっていくチャラ男のセールスマンが店長のガールフレンドと業務中に寝たところ、少々おいたが過ぎたということで解雇され、家族会議の結果として、事業に成功したデブでオタクの弟の提案から、製薬会社のセールスマンに鞍替えすることになる。どう考えても倫理的に問題のあるファイザー製薬社の研修を乗り越えたチャラ男は、得意の話術で病院にひたすら営業トークを仕掛けていくし、受付嬢と寝たりもするのだが、強力なライバルが…

完全なるチェックメイト

…8/21鑑賞 監督:エドワード・ズウィック 冷戦下の代理戦争としてのチェスの世界王者戦。陰謀論者でクレイジーな天才ボビー・フィッシャーと、サングラスかけてまるでスティーブン・セガールみたいなめっちゃガタイのいいスパスキーが戦う。 説話的には素晴らしく無駄がない。フィッシャーが初めて敗北を味わう幼少期編、スパスキー戦以外はチェスの試合を映さない。冷戦あり、米ソ対決あり、パラノイアになったチェスプレイヤーあり、と素材の相性が良すぎないかと思う。 フィッシャーの狂気には論理的な説明…

ティアーズ・オブ・ザ・サン

…雷が出てくると、とりあえず手足が吹き飛ぶ。 さっきまでいた村が、死体だらけの土地に変わったところを俯瞰で見せられる。また、虐殺の起きている村を俯瞰で見たあと、その中に入っていく、という近景・遠景を立体的に造形していくところも「虐殺」の描き方として面白かった ただ感傷を引き延ばす癖がある。筋立てが感傷的なんだから、個々の描写はハードボイルドに感傷を切っていく方が効果的だと思った。動きつづけることが重要なのだし。このあたりはエドワード・ズウィック『ディファイアンス』の方がうまい。

ディファイアンス

…2/10鑑賞 監督:エドワード・ズウィック ほどよく細部と挿話を入れながら枝葉を広げ、渡河と騎兵隊到着でクライマックスを作るあたりのバランス感覚が流石だ。河を前にして立ち止まってしまい震えるリーダーに、一人の女と若者が力を与え、再び歩き続けるところがいい。動き続けろ、動き続けろ、と叱咤するドラマの作り方に涙した。 戦時下の聖と俗も、ほぼ対等の二人の兄弟に振り分けて分かりやすく処理している。ブラピ一人に負わせるという難しいことに挑戦したものの、結局台詞で強調しなければならなかっ…