2018/11/16鑑賞
- 監督:ステファノ・ソッリマ
- 『ボーダーライン』の続編。今回は最初からルールがなく、金の流れも指揮系統もわかっていて、アメリカ政府をバックにつけたジョシュ・ブローリンとベニチオ・デル・トロが白昼堂々、市街地で、公然と暴力を行使する。開戦の動機も竹を割ったようにわかりやすく、自爆テロの場面は『トゥモロー・ワールド』っぽくてよかった。
- エミリー・ブラント抜きの『ボーダーライン』という感じで、冷血であるべきものがあるべき状態で動いている様子がいい。確かにこれなら監督はヴィルヌーヴじゃない方がいいのではないかと感じた。
- しかし、後半から大きく展開が変わり、シナリオが情緒によって動くようになる。子連れ狼になるというか。
- 前作もそうだけど、メキシコ麻薬戦争を扱った作品に、登場人物の来歴や内面がストーリーに絡んでくることを僕自身があまり期待していないので、いまいち楽しめないのだ(作品の瑕疵とは言えないが)。
- 終盤のヘリコプター二機と自動車二台を使った、金のかかったシーンはよかった! ヘリコプターを見るためにアメリカの軍事映画を見ているといっても過言ではない。