呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

高い標的

2016/9/16鑑賞

  • 監督:アンソニー・マン
  • リンカーンやピンカートンといった固有名詞にまつわる歴史はあまり反映されず、地味な列車サスペンスが展開される。この路線だと『その女を殺せ』と比べてしまうな。
  • 境界を置いて、その両側の人間を撮ってバレるかバレないかのサスペンスが頻発する。
  • 強い「覗き」のショットが2箇所あり、窓に文字を書く『バルカン超特急』の変奏もある。
  • 主人公に冒頭で警官バッジを捨てさせるけど、それが途中やたらと活かされる脚本だった。身分証明書を求められる場面を挿入させるので、自警という立場の辛さが染みる。