呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

眠狂四郎無頼剣

2017.3.10鑑賞

  • 監督:三隅研次
  • シリーズ第8作目。市川雷蔵VS天知茂で、かつ円月殺法VS円月殺法という豪華な仕立てだけど、いかんせんシナリオが複雑すぎてついて行く気が失せる。画面で起きてないことをセリフに詰め込んでる場面が多過ぎないか?
  • 刀は宙を飛び、市川雷蔵が黒っぽい服なら、敵役の天知茂は白装束。かっこいいことはかっこいい。間接的でわかりにくい(だからこそかっこいい)描写が多い。ついたてに隠れた雷蔵と、暖簾の向こうにいる藤村志保が、一間を挟んで対峙する場面の緊張感。
  • 三隅のパンは、素早いときもその先にきちんと構図が用意されていて末恐ろしい。
  • あとカメラの後退移動がかなり多い映画だ。