呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

ブルータル・ジャスティス

2020.12.02鑑賞

  • 監督:S・クレイグ・ザラー
  • 前作『デンジャラス・プリズン』の無機質さはほとんど前衛的といっていいほどだったので、本作はかなりウェルメイドに思えた。
  • 情報の取捨選択や出す順番が上手いので、先行きが微妙に読めずスリルが維持されている。
  • 即物的な演出のせいか、奇妙な印象を残す挿話が多い。冒頭、濡れた裸の女をファンの下に立たせて尋問する場面や、銀行強盗の場面(もっといえばその前、産休明けの女性を歓迎する場面)など。
  • 唐突な暴力シーンは『トマホーク ガンマンVS食人族』から一貫して美点。
  • 『サイン』の頃のメル・ギブソンは特に暴力的な役柄ではなくても一挙手一投足から暴力が満ち溢れていたのに、だいぶ爺さんになってしまったな、という感想もある。