2013/9/29鑑賞
- 監督:バスター・キートン
- わざわざ椅子を用意したのに座らないのかよ、という場面からキートンだ。
- 何時何時までに結婚したら遺産が転がり込むという話があって、金目当ての花嫁が殺到するので逃げに逃げまくるキートンなのだが、物語はやがて金と愛との間で往復運動しつつ、いつの間にか、金よりも愛する女性と結婚したいという話にすり替えられていく巧妙なストーリーテリングの技術が振るわれている。驚異的な身体能力ばかりが話題になりがちだが、こういった話術の妙もキートンを見る面白さだと思う。
- なのに、「悲惨な人生に君をまきこむわけにはいかない」と自虐的になりはじめるのがキートン。ああなんて馬鹿なんだキートンは! いじらしい。でも最後に愛は勝利するのである。
- 是非ともトム・クルーズでリメイクして欲しい。身長小さいし、身体能力抜群だし、表情変わらないし、でイケメンでも何とかなるのでは(そもそもキートンだって鉄面皮なだけで美男子だ)