呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

ジャンゴ 繋がれざる者

2013/3/1鑑賞

  • 監督:クェンティン・タランティーノ
  • 「ジャンゴ」とあるからにはマカロニ・ウエスタンなのだろうと思って見ると、実際にはそこまで関係がなく、むしろサム・ペキンパーとの共通点の方が多くある。
  • また蓮實重彦がどこかで「西部劇だと思わなければ楽しめる」と評していたが、自分もこの意見に近く、前半はやや退屈して見ていたものの、後半室内に移ってから俄然楽しめた。タランティーノは室内劇の方が得意だと思う。
  • 前半が退屈なのは、相変わらず初期作と変わらない引き延ばし演出をやっているからで、正直これは見飽きているなと思った。
  • クリストフ・ヴァルツは美味しい役を貰っていたが、こういう感傷が残ったタイプよりも、『イングロリアス・バスターズ』や『おとなのけんか』のような冷笑家の方がやはり似合っている。
  • グリフィス的な俯瞰が二度ほどあった気がする。