呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

最前線

2016/10/2鑑賞

  • 監督:アンソニー・マン
  • 独特の斜面に、歩兵たちがへばりついて動かないところをゆっくり白煙だけが移動していって、カメラがそれについていく。わくわくするオープニングである。
  • 歩兵ものの有名作ということで、実際、視線はとても低くて全体の状況は最後までわからない。お金はそこまでかからなさそうだ。見えない敵といえばハワード・ホークスの『永遠の戦場』だなあと思い出しながら見ていた。ミニマルな戦争映画の撮り方として、一つの理想形ではないかと思う。