呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

ビリディアナ

2016/10/6鑑賞

  • 監督:ルイス・ブニュエル
  • 俗っぽくて、見やすいブニュエル
  • 脚から見せるカットが続くなと思ったら、ちゃんとビリディアナが脱ぐ、脚フェチショットが入る。
  • 聖と俗の対比があちこちにあって、祈りの場面と、家を改築する工事のドロドロぐちゃぐちゃとした質感がカットバックされるところには後のバーホーベンを連想した。
  • 子供はまるで小道具のように使われる。階段の柵越し、窓ガラス越しに覗くショットは、ただそのカットを入れたいがために動かしているような感触がある。
  • あの「最後の晩餐」を再現するカットで、現実に亀裂が走り、そこからダダダッと崩壊する。わかりやすいカタルシスがあって楽しめた。