呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

ジョン・カサヴェテス の検索結果:

ダメ男に復讐する方法

…だし、音楽ないし、テンポもゆっくりしているし、笑いどころよく分からないし。弛緩したコメディにしか見えなかった。 とにかく浮気相手の妻がクレイジーすぎる。エンタメ的に適度に面白いクレイジーさじゃなくて、シャマランの映画に出てきてもおかしくないくらいの茫然とするタイプ。 自分にはとても正気の作品に思えなかったが、レビューなどを見ているとみんなそれなりに狂気を見出さずに楽しんでいるらしくて、正気とは……という気分になった。 監督はあのジョン・カサヴェテスとジーナ・ローランズの息子。

アメリカの影

2014/1/14鑑賞 監督:ジョン・カサヴェテス 即興的な作品には見えるものの、後年のような前衛的な作風ではなく、普通に滑らかに見られる。 マンハッタンを舞台にした映画で、とんでもなく瑞々しく、そして面白かった。役者の顔だけで目が奪われる。 とにかく複数の人間の顔が画面近くに寄るわけだけど、ピントがここまできちんと合っているとシナリオ無しの即興演出といっても相当にコントロールされているのではないか。 レリア・ゴルドーニはよく肩ひもがずれる。

こわれゆく女

2014/12/4鑑賞 監督:ジョン・カサヴェテス 言わずと知れた傑作で、すごかった。舞台劇を間近で見ている感じがあり、被写体に遅れてピントが合うところなどが猶更そういった印象を強めている。 フレーミングと役者の動きがともに自由だが、ジーナ・ローランズと子供たちの再会の場面は、あの仕切りの向こう側に入れるカメラなどないと言わんばかりの、ガラス越しの超クローズアップのみの画面構成だった。ところで街中で時間を尋ねるジーナ・ローランズは隠し撮りだったんだろうか。