呉衣の映画トンネル

映画の感想(ネタバレ有)を置きます

ジェームズ・グレイ の検索結果:

呪怨 黒い少女

…ックスの屋上の場面(ジェームズ・グレイ『リトル・オデッサ』みたいじゃないか?)。 霊能力者の妹に除霊を頼むパートがそれに次いで映像面で頑張っていた。除霊対象のいる部屋にいく際に、「密室だから」とエレベーターを避けさせた上で、階段前でオーラを感じて立ち止まらせるという演出がごく普通の場所を、決戦地に変えるのだ。 肝心の幽霊はどれも出てくると怖くないのが傷だけど、最後、黒い少女が路地を歩くところを捉えた横顔のショットは異物感があってカッコいい。 冒頭の学校の場面は、監督が影響を受…

裏切り者

…5/12鑑賞 監督:ジェームズ・グレイ 刑務所帰りの男(マーク・ウォールバーグ)が叔父の経営する会社に就職するが、そこには悪友(ホアキン・フェニックス)の姿があり、やがて男は入札に係る汚職や談合に巻き込まれていく。 マーク・ウォールバーグとシャーリーズ・セロンが妖しげな会話をするパーティ場面で明滅する照明が、その後3度、死神のように悲劇を期待して現れるというサスペンスの組み立てからしてやられた。 車の中で涙を流すシャーリーズ・セロンの顔や、どこまでも息子を信頼するエレン・バー…

リトル・オデッサ

…/6/2鑑賞 監督:ジェームズ・グレイ ニューヨーク・ブルックリン区のブライトン・ビーチ、通称「リトル・オデッサ」を舞台にしたロシア系ユダヤ人のマフィア映画。 殺し屋のジョシュアが、二度と戻らないと決めた故郷へと依頼のために戻って来る。自室でロック音楽を聴き、タバコを吸う弟ルーベンはそれを歓迎してくれるが、厳格な父親は人の道に逸れたジョシュアを許してはおらず追い返し、母は脳腫瘍で死にかけている。寒そうなロシア系ユダヤ人コミュニティ。 弟ルーベンは「見る人」として設計されている…